ムーンショット計画目標3【AIロボット】完全無人化経営後の課題「障がい者雇用」

ムーンショット計画の目標3では、私たち人間が指示をしなくても、自らが判断をして行動する「AIロボット」の開発をします。

AIロボットは、人々の生活をサポートすることや、人間と一緒に働くきます。また、考えることができたり、勉強もするので、人間と共に成長をすると言われています。

【ムーンショット計画 目標3】
2050年までに、AIとロボットの共進化により、自ら学習・行動し人と共生するロボットを実現

本記事では、内閣府が提示している資料を元にムーンショット計画目標3について説明します。

そして最後に、ムーンショット計画3のDXによる完全無人化後の課題として「障がい者雇用」に対する、当社の考えをお話しています。

目次

ムーンショット計画3「ターゲット」

ムーンショット計画目標3:完成イメージ
  • 2050年までに、人が違和感を持たない、人と同等以上な身体能力をもち、人生に寄り添って一緒に成長するAIロボットを開発する。
  • 2030年までに、一定のルールの下で一緒に行動して90%以上の人が違和感を持たないAIロボットを開発する。
  • 2050年までに、自然科学の領域において、自ら思考・行動し、自動的に科学的原理・解法の発見を目指すAIロボットシステムを開発する。
  • 2030年までに、特定の問題に対して自動的に科学的原理・解法の発見を目指すAIロボットを開発する。
  • 2050年までに、人が活動することが難しい環境で、自律的に判断し、自ら活動し成長するAIロボットを開発する。
  • 2030年までに、特定の状況において人の監督の下で自律的に動作するAIロボットを開発する。

    ※引用元:内閣府「ムーンショット計画3」

ムーンショット計画3「関連するエリアとビジョン」

Area :「急進的イノベーションで少子高齢化時代を切り拓く」、「サイエンスとテクノロジーでフロンティアを開拓する」

Vision :「完全無人化による産業革新」、「サイエンスの自動化(AI)」、「宇宙への定常的進出(宇宙)」

※引用元:内閣府「ムーンショット計画3」

ムーンショット計画3「目標の背景」

・少子高齢化の進展により、今後、我が国では生産年齢人口が減少するが、これは同様の人口動態をたどる先進国やアジア周辺国においても共通の課題であり、日本は課題先進国としてこの課題の解決に取り組むべき。

・また、人類の活動領域を現在よりも飛躍的に拡大するためには、人に代わって自律的に活動するロボットが必要になる。

・こうした観点から、人のように自律的に判断し行動することができ、さらには、自律的に動くのみならず、学習も人のように自律的に行い、かつ学習を自ら発展させることができるAIロボットの開発が必須である。

・そのためには、ディープラーニングが持つ限界(未知事象への対応が困難、機械学習に要する膨大なコスト・労力等)を打破し、自ら学習し成長するAIの開発、ロボットの消費電力の飛躍的な低減化、及びAIロボットの最適なアーキテクチャの検討が急務である。

※引用元:内閣府「ムーンショット計画3」

ムーンショット計画3「目指す社会」

ムーンショットが目指す社会

・ゆりかごから墓場まで、人の感性、倫理観を共有し、人と一緒に成長するパートナーAIロボットを開発し、豊かな暮らしを実現する。

・実験結果のビックデータから新たな仮説を生成し、仮説の検証、実験を自動的に行い、新たな発見を行うAIロボットを開発することによって、これらにより開発された医薬品や、技術等による、豊かな暮らしを実現する。

・月面、小惑星等に存在する地球外資源の自律的な探索、採掘を実現する。

・農林水産業、土木工事等における効率化、労働力の確保、労働災害ゼロを実現する。

・災害時の人命救助から復旧までを自律的に行うAIロボットシステムを構築し、人が快適に暮らせる環境をいつでも迅速に取り戻すことができる社会を実現する。

・AIロボット技術と人の能力拡張技術の調和の取れた活用により、AIロボットが得た情報等を人にフィードバックし、新しい知識の獲得や追体験等を通じた様々なサービスが創出される。

※引用元:内閣府「ムーンショット計画3」

ムーンショット計画3「アニメーションで解説」

ムーンショット計画 目標3

ムーンショット計画3のAIロボットは、自律的に動くことや、誰かの指示なしで学習を行い、自らを発展させていく特徴を持っています。

AIロボットを使って子供が成長し、同時にAIロボットも子供と一緒に成長している姿があります。

ムーンショット計画3「プロジェクト一覧」

  • 一人に一台一生寄り添うスマートロボット
  • 多様な環境に適応しインフラ構築を革新する協働AIロボット
  • 人とAIロボットの創造的共進化によるサイエンス開拓
  • 活力ある社会を創る適応自在AIロボット群
  • AIロボットにより拓く新たな生命圏
  • 人と融和して知の創造・越境をするAIロボット
  • ありたい未来を共に考え行動を促すAIロボット
  • 進化型群知能による確率的空間認識と協調建築作業
  • 主体的な行動変容を促すAwareness AIロボットシステム開発
  • 人・AIロボット・生物サイボーグの共進化による新ひらめきの世界
  • 月面探査/拠点構築のための自己再生型AIロボット

※引用元:内閣府「ムーンショット計画3」

一人に一台一生寄り添うスマートロボット

・プロジェクト概要

柔軟な機械ハードウェアと、多様な仕事を学習できる、独自のAIとを組み合わせた、ロボット進化技術を確立します。

それにより2050年には、家事、接客はもとより、人材不足が迫る福祉、医療などの現場で、人と一緒に活動できる汎用型AIロボットの実現により、人・ロボット共生社会を実現します。

※引用元:内閣府「一人に一台一生寄り添うスマートロボット」

多様な環境に適応しインフラ構築を革新する協働AIロボット

・プロジェクト概要

⽉⾯や災害現場を含む難環境において、想定と異なる状況に対して臨機応変に対応し、作業を⾏うことが可能な協働AIロボットの研究開発を⾏います。

2050年には、この協働AIロボットが、⼈の替わりに、⾃然災害の応急復旧や⽉⾯基地の建設を実現すると共に、この技術が、地上のインフラ構築や維持管理にも役⽴ちます。

※引用元:内閣府「多様な環境に適応しインフラ構築を⾰新する協働AIロボット」

人とAIロボットの創造的共進化によるサイエンス開拓

・プロジェクト概要

科学者と対等に議論しながら、⼈では困難な環境(危険な環境、微細な環境、等)におけるサイエンス実験を⾏うAIロボットを開発します。

科学者とAIロボットの関わり合い⽅を⾃在に変え、共に試⾏錯誤することで未経験の対象物や環境にも対処します。それにより2050年には、サイエンス分野においてAIロボットによる科学原理・解法の発⾒を実現します。

※引用元:内閣府「⼈とAIロボットの創造的共進化によるサイエンス開拓」

活力ある社会を創る適応自在AIロボット群

・プロジェクト概要

様々な場所に設置され、いつでも、だれでも利⽤でき、個々のユーザに合わせて形状や機能が変化し適切なサービスを提供する適応⾃在AIロボット群を開発します。2050 年までに、⼈とロボットとの共⽣により、すべての⼈が参画できる活⼒ある社会の創成を⽬指します。

※引用元:内閣府「活⼒ある社会を創る適応⾃在AIロボット群」

AIロボットにより拓く新たな生命圏

・プロジェクト概要

有人宇宙探査の到達点は人類を含む生命体が地球からの従属性を振り切り、月・火星という極限環境において独立した生命圏を築く挑戦です。本プロジェクトは、この到達点をバックキャストした要素を、AIロボット技術を発展・活用させながら、スマート技術、行動変容技術等を有した拠点システムの構築に向けた研究開発を行い、2050年には人類が長期的に活動可能な生命圏を実現します。

※引用元:科学技術振興機構「ムーンショット計画3」

人と融和して知の創造・越境をするAIロボット

・プロジェクト概要

イノベーションにおいて、持続的な性能向上には演繹的思考が、パラダイムの破壊には帰納的思考と創発による知の創造や、分野を回遊する知の越境が必要です。本研究では2030年までに、研究者の思考を論文から理解するAIを構築した後、人と対話しながら、主張→実験→解析→記述のループを回して研究できる、AIロボットを実現します。2050年には研究者とAIが融和し、ノーベル賞級の研究成果を生み出す世界を目指します。

※引用元:科学技術振興機構「ムーンショット計画3」

ありたい未来を共に考え行動を促すAIロボット

・プロジェクト概要

自分の想いや考えを言葉にして気づきを得て、よりよく生きるための行動ができるよう促す、行動変容支援ロボットを開発します。会話での言葉や様子から、多くの人の知恵や知識、体験を収集し、特定の人の気持ちや考え、価値観にあった逸話や声掛けを通じ、新しい視点や方法を提示して、行動を促す技術を開発します。それにより、2050年には、「ありたい未来を共に考え、そのための行動を促すAIロボット」の実現を目指します。

※引用元:科学技術振興機構「ムーンショット計画3」

進化型群知能による確率的空間認識と協調建築作業

・プロジェクト概要

単純機能の小型ロボットが群を形成して知能を発揮し、群全体で共通した機能の更新・拡張、機体の新規追加が群を進化させる仕組みの研究開発を行います。さらに多数のロボットが協力して、玉転がしの要領でロボット拠点コンテナを搬送し、コンテナが自ら展開することで、活動拠点となる進化型群知能活動拠点構築システムを開発します。それにより2050年には、進化型ロボット群知能により構築された、月面活動拠点の実現を目指します。

※引用元:科学技術振興機構「ムーンショット計画3」

主体的な行動変容を促すAwareness AIロボットシステム開発

・プロジェクト概要

ロボットと普段の生活を共にする中で、私達の持つ様々な可能性に気付かせくれて、それを一緒に大きく育ててくれる、そんなAwareness AIロボットシステムの構築がこのプロジェクトの目標です。物質的な豊かさを追求する時代が終わり、安心や生きがいといった内面的な豊かさに重きを置き、様々な価値観を認め合う現代社会において、将来への希望を持って生活できる社会の実現を目指していきます。

※引用元:科学技術振興機構「ムーンショット計画3」

人・AIロボット・生物サイボーグの共進化による新ひらめきの世界

・プロジェクト概要

超小型センサ、通信機器、行動制御ユニットが搭載された生物サイボーグ群から得られる行動情報と、周辺環境情報を解析して得られる行動原理に基づいて、人々の行動を誘発したり、人々とロボット群との違和感のない連携を実現するAIによる自己組織化プラットフォームを構築します。それにより、2050年には、人々とロボットが協調して活躍する世界を目指します。

※引用元:科学技術振興機構「ムーンショット計画3」

月面探査/拠点構築のための自己再生型AIロボット

・プロジェクト概要

月面において未到探査および拠点構築を行う担い手として、再構成が可能なAIロボットシステムを提案し、その実現に向けた研究開発を行います。月面に持ち込んだ資材を有効活用し、状況に応じてモジュールの組み換えや、月面で得られる資源を用いて、パーツの修復を行うことができる、自己再生型AIロボットの技術を確立します。それにより、2050年には月面での探査と資源活用が促進され、持続的な有人活動拠点の実現を目指します。

※引用元:科学技術振興機構「ムーンショット計画3」

ムーンショット計画3の説明はここまで

いかがでしたでしょうか。

ムーンショット計画3では、人と一緒に成長する「パートナーAIロボット」を開発して豊かな暮らしを実現と、災害時の人命救助から復旧までを自律的に行うAIロボットシステムを構築します。また、農林水産業や土木工事などの業務効率化、労働力の確保をします。AIロボットが得た情報を人間にフィードバックして、新しいサービスを創り出します。

最後に【当社の考え】

最後に、以下について当社の考えをお話します。

  • 完全無人化経営後の課題「障がい者雇用」

完全無人化経営後の課題「障がい者雇用」

ルーティンワーク系の仕事は、障がい者雇用を積極的に行っている事業所が多いですが、今後DX化が進んでいくことで、障がい者向けの働き口が減少すると考えられます。

この課題を解決するために、企業として何かできることを考えてみてはいかがでしょうか。

下記にて、障がい者支援事業である「就労継続支援A型」の事業事例を紹介します。


KSB瀬戸内海放送 【特集】障害者の働く場所 「A型事業所」の取り巻く環境は今?

関西地方の事業所では、障がい者の方にパンづくりを教えて運営をしています。また、洋服のリフォーム店は、職人不足を解消するために、障がい者の方に就労継続支援を行い、気に入ってもらえたら一般就労してもらえるよう、目的を持って事業所運営をしています。こちらの洋服のリフォーム店は、9ヵ月間という短い期間で黒字にすることができました。

Next Page:ムーンショット計画4

次のムーンショット計画4は、海を守るためにプラスチックの新素材開発や、Co2を再利用する開発などを行っています。

最後に、走行中にCO2を排出しない「バイオ燃料車」について、参考記事を紹介します。

↓↓↓↓↓↓↓

ムーンショット計画目標4【地球温暖化対策】CO2を排出しない「バイオ燃料車」

ということで、今回は以上です。

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